とはいえ、「実際にローヌはよく飲みますか?」と聞かれると、「なかなか自分で選ぶことはない」という地域の一つかもしれません。
A.O.Cのワイン産地としては、ボルドー地方に次いで第2位の生産量を誇ります。
また、ローヌと一括りにされますが、北部と南部では気候も違い、ワインも、北部では単一品種、南部ではアッサンブラージュで造られるのが一般的です。
また、3大ロゼの一つであるタヴェルや、甘口のデザートワインなど、様々なタイプのワインが造られている興味深い地域でもあります。
そのようなお話を終えてからテイスティングへ。
この日のテイスティングは白2種類、ロゼ1種類、赤2種類、甘口1種類の計6種類。
この日、一番人気を競ったのはこちらの2種類。
普段はあまり飲まないというロゼとデザートワインが大人気でした。
レッスン終了後、全員からお買い上げ希望があったほど。実はかなり嬉しいのです(^^)
★2015 Domaine des Carabiniers “Lunar Apoge Tavel”
(ドメーヌ・デ・カラビニエ ”ルナ アポジェ タヴェル”)
まず、ロゼはDemeterを取得しているビオディナミのブドウで造られたグルナッシュ、サンソーから出来ているロゼワインです。
写真には最後の残りしか写っていないので分かりずらいしれませんが、オレンジがかった華やかなサーモンピンク色。
香りはアセロラ、チェリーなど赤い果実の香りが中心で、口に含むと優しい果実味が口いっぱいに広がる優しくエレガントな味わいです。
日本ではあまりロゼのシャンパーニュは人気があるのに、スティルは飲まないという人が多いのですが、ヨーロッパでは最近は白ワインを凌ぐ人気なのです。
実はお食事にも合わせやすく、もっとご紹介する機会を増やしていきたいと思います。
★2014 Paul Jaboulet Aine ”Muscat de beaumes de Venise” (375ml)
(ポール・ジャブレ・エネ “ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ“)
このワインはとにかく香りが華やか!白桃や桜桃のコンポート、花梨のシロップ漬け、白や黄色いお花など甘い香りが中心です。
デザートワインなので、もちろん甘口なのですが、べたっした甘さではありません。
キンキンに冷蔵庫で冷やして飲むのがお勧めです。
またデザートワインは長持ちするので、2週間くらいは冷蔵庫で余裕でOKだと思います。ハーフサイズが多いのも嬉しいですね。
そして、ローヌを代表するこちらのワインもやはり人気でございました。
★2012 Domaine la Milliere “Chateauneuf du Pape Vieilles Vignes”
(ドメーヌ・ラ・ミリエール ”シャトー・ヌフ・デュ・パプ ヴィエイユ・ヴィーニュ”)
エッジにオレンジがかりはじめ、既に熟成のニュアンスがやや感じられます。
グルナッシュ、シラーをはじめ、あまり聞き慣れないクノワーズなど、5種類がアッサンブラージュされています。
熟したブラックベリーやブルーベリーなどの黒い果実の香りに、トリュフは言い過ぎかなと思いますが、少し土っぽいニュアンスにスパイシーな香りも。
口に含むと、果実の甘みとしなやかなタンニンが口の中に広がり、香りにも感じられたスパイっぽさも感じられます。
とても余韻の長いワインで、特に男性に人気がありました。
「今度、ビストロでローヌを頼んでみようと思います」「もっと重たいものばかりかと思っていたら全然違っていたのでビックリしました。これならもっと飲みたいです!」などみなさん、嬉しい発見があったようで何よりでした。
実は私もプライベートだとそんなに飲む機会が多い訳ではない地域なので、このレッスンで改めて、良さを再認識しました。
6月には、ニューワールドクラス、シャンパーニュクラスが始まります!
ニューワールドでは「これがニューワールド?」と思うような綺麗なタイプのワインを国別に、シャンパーニュクラスではレコルタン・マニピュランの小さなメゾンを中心に、ブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワールなど毎回テーマを替えて行っていきます。
初心者の方も大歓迎ですので、是非、遊びにいらしてください!
詳細、お申し込みは以下のHPをご覧くださいませ。宜しくお願い致します。
http://www.savouronslevin.com/news/