シャンパーニュの製造工程で、味わいの最後の決め手はDosage(ドサージュ)です。
瓶内2次発酵により発生した澱を瓶口に集め、ワインと共に取り出し、目減りしたワインを補う時にワインに糖分を混ぜて、味わいを調整する事により、その味わいは大きく変わってきます。
近年は様々なアルコール飲料が辛口志向にあり、シャンパーニュも例外ではありません。
エクストラ・ブリュットやドサージュ・ゼロなどの極辛口を好まれる方が増えていますが、生徒さん達の好みはいかがでしょうか?
同じメゾンのブリュットとドサージュ・ゼロを比較することで、味わいの違いを確認してもらい、最後の1本はドサージュ有り無しやセパージュを考えて頂きました。
テイスティングは全部で5種類。
比較は、フィリポナとタルランで。
フィリポナはブリュットとしては一般的な8-9gのドサージュで、同じ畑のブドウを使い、最後にドサージュをしたかしていないかの違い。
でも、味わいや香りにはっきり違いが出ており、分かりやすかった模様。
「こんなに違いが出ているとは思わなかった!」とみなさん、口にしておりました。
タルランはブリュット表記ですが、ドサージュ量は5,8gで、実質エクストラブリュットなので、かなり辛口の為、こちらの方がちょっと皆さん、悩んだみたいです。
でも、一番人気だったのは、実はこちら!
★NV Janisson et Fils “Brut Tradition”
(ジャニソン・エ・フィス “ブリュット・トラディション”)
ちょっとポッテリしたボトルも印象的。
ルフトハンザ航空やJALのファーストクラスラウンジでも使用実績のある、ヴェルズネを本拠地とするメゾン。
スタンダードキュヴェながら、グランクリュのブドウの使用比率が高い贅沢な造りです。
ピノ・ノワール主体らしく、柔らかでふくよかな果実味がしっかりと感じられ、余韻も長めです。
この日は、全体的にブリュット、つまりドサージュしたものの方が全体的に人気でした。
ドサージュゼロはこれはこれで美味しいけれど、やはりドサージュをしている方が口当たりが優しく、ずっと飲み続けられる、そんな印象を持った方が多かったようです。
いずれにしても、この暑さだと、シャンパーニュはたまらなく美味しい!というのが全員の共通意見でした(笑)。
世の中的には、ドサージュ・ゼロやエクストラ・ブリュットなど辛口が流行っているとはいえ、シャンパーニュの主体はやはりドサージュしたもの。
そこで自分の好みを知っていると、シャンパーニュを選ぶ際にも、選択の仕方が変わってくるのではないでしょうか?
次回は、ブラン・ド・ノワール。黒ブドウのみで造ったシャンパーニュです。
さー、これから、週末のニュージーランドのクラスの資料、最終チェックだー!
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★ワイン教室からのお知らせ★
・今後、ご参加可能なレッスン
7月28日(土) 15:00-
ニューワールドクラス ニュージーランド
7月1日解禁のニュージーランドヌーヴォー始め、
爽やかなタイプのNZワインを6-7種類テイスティングします。
8月19日(日) 15:00-
シャンパーニュクラス 奥深きブラン・ド・ノワール
黒ブドウ(ピノ・ノワール、ムニエ)のみで造ったシャンパーニュを
4-5種類テイスティングします。
レッスンでは国際基準のテイスティンググラス、リーデルやツヴィーゼルなどの品種に合ったグラスに替えるなどして、ワインを楽しんで頂きます。
また、いずれのクラスも、ご希望の場合、残ったワインはお持ち帰り頂くことが出来ます。
単発参加、初心者の方も大歓迎です!体験レッスンとしてのご参加も可能です。
お問合せ、ご参加お待ちしております。
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